「孤発性ALS(筋萎縮性側索硬化症)の病因に基づく遺伝子治療開発研究」について

本日(11月10日)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、「AMED」)による、「革新的医療技術創出拠点プロジェクト プロジェクト連携シンポジウム(難病)」において、自治医科大学の村松慎一特命教授(当社取締役)が、「分子病態に基づく神経性疾患の遺伝子治療開発」と題する研究(以下、「本研究」)の開発状況について、発表を行いました。

本研究は、自治医科大学・東京大学・東京医科歯科大学による共同研究で、当社は研究協力者として、GMP基準(臨床グレード)の遺伝子治療製剤(ウイルスベクター)の作製提供を行うとともに、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(以下、「PMDA」)との協議を行うことで参画しております。本研究は、本年3月にAMEDの「難治性疾患実用化研究事業」として採択されております。

本研究におきましては、いずれも難病とされる、筋萎縮性側索硬化症(以下、「ALS」)及び
脊髄小脳失調症1型を対象疾患とし、アデノ随伴ウイルス(以下、「AAV」)ベクターによる遺伝子治療開発を行い、ALSは平成29年度中の治験開始を目指します。

本研究は、AAVベクター製造開発に多少の遅れはありますが、その他はほぼ予定通りに進捗しており、ALSに関しては平成28年度中に前臨床試験及び平成29年度中に治験(臨床試験)を開始できる見込みです。

以上